特集コラム

Column 4 阿佐ヶ谷グルメ

阿佐ヶ谷グルメ
2011/12/05

ビストロ 猫の髭

路地の奥で見つけた、町の小さなワイン食堂

小さなお店には、人を惹きつける何かがある。個性あふれる飲食店が並ぶスターロードを突き当たりまで進んだところにあるビストロ「猫の髭」もそんな店の一つだ。

隣りの人と肩がぶつかりそうなほどのこぢんまり感、淡い色合いのレトロな壁や扉、そしてお客さんの楽しそうな笑い声。猫の髭はいつも幸せな空気でいっぱいだ。その秘密は、シェフの周りをぐるっと囲むコの字型のカウンターにある。

「美味しいものを食べた時の幸せな顔が何よりも好きで、だからお客様全員の顔が見られるカウンターにしたかったんです」と語ってくれたシェフの高安さんはお客さんとのつながりを何よりも大切にしている。

お客さんはシェフが料理を作り上げるライブ感を楽しみ、シェフはお客さんが喜ぶ顔を楽しむ。そんな幸せな関係があるからこそ、たくさんの人がこの小さな食堂に集まってくるのだろう。

料理も幸せもシェアできる、ガツンと系フレンチ

カウンターの中央にある黒板に手書きで書かれたメニューには、「食堂」だけあって気取らないフレンチがずらり。

まずは軽く前菜とワインを、という人におすすめなのは「焼き野菜の盛り合わせ(600円)」。バルサミコの香りと程よい酸味がワインをすすませる一品だ。

これが、食べてみるとなかなかのボリューム。フレンチというと大きな皿の中央にちょこんと上品に乗っているイメージだが、ここでは「美味しいものは一緒に食べた方がもっと美味しいから」というシンプルな理由から、ふたりでシェアできるよう量もたっぷりになっているのが嬉しい。

メイン料理でぜひ注文したいのは「炙りサーモンとアスパラ(1300円)」。絶妙な火加減でジューシーに仕上げられた香ばしいサーモン、ソースとの相性抜群のアスパラ、そしてメインのサーモンに負けないほどの存在感を放つ濃厚なエビのグリルは、一度食べたら忘れられない珠玉の一皿だ。

ワインのお供にぴったりなのが「タコとオリーブのオイル煮(1300円)」。タコの足を一本そのまま煮込んでいるのでボリューム満点。アンチョビの入ったオリーブがゴロゴロ入っていて見た目よりもしっかり味なので、これだけでボトルワインを一本空けられそうだ。

もちろん量は調節可能なので(料理によってはできないものもあり)、1人でゆっくりと食事をしたい時や、3人分作って欲しい!なんて時はシェフにお願いしてみよう。ちょっとしたわがままを聞いてくれる自由さも、小さいお店の魅力なのだから。

ビストロ 猫の髭
住所:杉並区阿佐ヶ谷北2-4-2
電話:070-6668-4688
営業時間:18:00-24:00(ラストオーダー23:00)
ランチは土日祝 12:00-14:30(ラストオーダー14:00)
定休日:月曜日

 

文・取材 / 赤井恒平

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