漫画、ジャズ、演劇。アートの香り漂うクリエイターの町、杉並区阿佐ヶ谷のエリアガイド。

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阿佐ヶ谷JAZZ ストリート2015【「スピリチュアルゴスペル」森崎Bella】

阿佐ヶ谷JAZZには色々な出演者が・・・

阿佐ヶ谷JAZZストリート初心者の私はタイムスケジュールを確認した時に、ゴスペルがあることが嬉しくも不思議にも思った。

しかし、自分なりに考えるとクラシックは長く変わらぬ「静」であり、それ以外のジャンルは全て「動」だと考える。「動」の音楽という観点でみれば全てJAZZなのかも知れない。JAZZは自由度が大きいのだ。

JAZZストリートには素敵な会場が用意されている

ゴスペルは私の中ではちょっとした思い入れがあり、外してはならないライブだ。

JAZZストリートとはいえ、ゴスペルは教会が会場となっている。そこも期待値も高い。教会はもともと賛美歌など歌うため音響が結構都合が良いのだ。

しかし、その分会場は遠かった。遠いといっても本部のある中心地から何故かポツンと離れたところの教会。10分掛かるか掛からないかの距離だが色々なライブを効率良く回るのもこのイベントの醍醐味。

定員制で入れない会場もあり。同じ出演者が2公演ずつ休憩を挟んで続けて行うので状況によっては、他の野外イベントなどに立ち寄りつつ2公演目に行くという選択肢も出てくるのだ。

今年21回目のイベントだけあって本部には、有難いことに室内の各会場の混雑状況が表示されるパソコンが設置されていた。本部のパソコンを覗くとゴスペルイベントは「余裕あり」の表示だ。時間もギリギリ。

久遠教会、久遠教会、と呪文のように唱えながら急ぎ足で会場に向かった。

ゴスペルに惹かれて聴きに行っただけだったのに

このライブの森崎Bellaさんがどう言う方かは存じ上げずに行ったのだが、ここ数年毎年JAZZストリートに出演されているようだ。会場に着くと女性の方が多かったのだ。女性の歌い手さんの歌を同性が聞きたいと思うのは上手なだけではなく、心に染みることは間違いないのだ。

そしてバンドのメンバーが先にポジションについた。まもなくBellaさんが入場。

軽く挨拶をすると直ぐにライブが始まった。

とても素敵な声で。1曲ごとに歌の歌詞の意味を説明してくれる。Bellaさんが歌うとその通りの情景が浮かぶようだ。これから幸せになれそうな歌。哀しい寂しいけれど元気をもらえそうな歌。

演技というより、苦しいその場に居るように、思い出を語るように、そして今どんなことがあっても未来には希望がある、と歌い上げてくれる。パワフルで、優しく強く歌ってくれる。

何曲か歌い終わると、お友達と言う男性のシンガーを紹介。この方も素晴らしい声を持って、どんな時でも元気になれそうな歌を歌ってくれた。

更に、もう一人男性のシンガーが加わり3人でゴスペルの三重唱。ものすごいパワーだった。

阿佐ヶ谷の中心地から少し離れたこの久遠教会でライブを行っている訳と意味は、久遠教会のクワイヤの仲間ということだった。音楽は素敵な仲間と巡りあわせる。

Bellaさんの言葉を借りるとゴスペルは「天使の歌」なのだそうだ。

色々なことはあるけれど、歌って心清く正しくしていることで神様が助けて下さる、と言うような。ゴスペルは元気になれる。思わず私も涙が出てしまった。

Bellaさん、心に染みる歌をありがとう。

そして、感動してしまった私は、Bellaさんの2回目の公演も続けて聞いてしまった。また来年も聴きたいなあ、と思っている。

『阿佐ヶ谷JAZZ ストリート2015【Dandy Cats Orchestra】』へ

■ 阿佐ヶ谷ジャズストリート2015
http://www.asagayajazzst.com/
開催日程：2015年10月23日-10月24日