漫画、ジャズ、演劇。アートの香り漂うクリエイターの町、杉並区阿佐ヶ谷のエリアガイド。

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「阿佐谷七夕まつり」懐かしさ漂う商店街の賑わい

「阿佐谷七夕まつり」当日は「阿佐谷パールセンター」のメインドームの先は、さまざまな七夕飾りで華やぎますが、商店街の賑わいも負けてはいません。

メインドームを入ってすぐ右手にある和菓子の老舗店『釜人 鉢の木 阿佐ヶ谷本店』には夜店の金魚を思わせる夏らしい和菓子が吊るされており、七夕飾りと競うかのような美しさ。

さらに進むと、パスタにスパイスをまぶして揚げた「スパイスパスタ」が試食用に配られていて、仕事でなければ、その場でビールがほしくなるお味でした。

『自然食品F&F』の、苺を凍らせてカキ氷のように削り練乳をかけた「けずり苺」も人気。

新鮮キュウリも飛ぶように売れていました。

どの店もオリジナリティにあふれた商品で、思わず足を止めてしまう人多数。

商店街の個性を存分にアピールできるイベントとなっていました。

老舗と新しい店が入り混じる阿佐谷パールセンター

「阿佐谷パールセンター」には老舗店も多く、前述の『釜人 鉢の木』のほかにも、鰹節やお茶などの御進物調達所『松美園』、蒲鉾の『蒲重蒲鉾店』、商店街のほぼ中央に位置する乾物店『川口屋』など、地元の人たちに長く愛され続けてきた店が多数点在しています。

そういった落ち着いた風格を持つ店と新しいタイプの店が入り混じって軒を連ねているのも「阿佐谷パールセンター」の魅力の一つであるように思われました。

直木賞作家・ねじめ正一さんの民芸店『ねじめ』も、実はこの「阿佐谷パールセンター」にあります。『川口屋』の隣です。
「高円寺純情商店街」にないのはちょっと意外なところ。

『ねじめ』の向かいにある「阿佐ヶ谷わがふるさと館（警察本部）」では「阿佐谷七夕まつり」のMAPや団扇が配布されていました。

その先の『泉屋あつみ酒店』では「あさがや物語」という日本酒が販売されており、ラベルには「阿佐谷七夕まつり」と「みこしの祭典・神明宮の秋祭り」が印刷されていて、地元で人気のロングセラー商品となっているそうです。

童謡に合わせて踊るかわいいウサギ

『泉屋あつみ酒店』の2軒先にある、うなぎ焼き鳥の食事処『稲毛屋』前には黒山の人だかりができていました。
何かと思えば屋根の上に設けられた横断幕の舞台で童謡に合わせて踊るかわいいウサギたちが。
綿あめやうちわを持って踊るその姿を写真に収めようと、大人も子どももウサギの一挙手一投足に集中。
かくいう私も5分ほど見入ってしまったほどです。
はりぼて飾りや吹流し以外のそういった「何でもあり」なところも、中央線カルチャーのおおらかさと言えるでしょう。

露店や模擬店も多数出店

露店や模擬店も多数出店していて、金魚すくいやヨーヨー釣り、綿あめなど、子どもがワクワクする店もいっぱい。

カブトムシやクワガタなどの販売には男の子たちが目を輝かせ、宝石すくいでは女の子たちが身を乗り出して頑張っている姿が見られました。

大人にとっては昔ながらの風景――心が和むほのぼのとした風景です。
同時に、子どもたちにとっても夏休みのステキな思い出となったのではないでしょうか。

第58回「阿佐谷七夕祭り」
主催：阿佐ヶ谷商店街振興組合（TEL：03-3312-6181）
会場：阿佐谷パールセンター
http://www.asagaya.or.jp/