Column 2 阿佐ヶ谷トリビア
今を生きる阿佐ヶ谷駅
「たぬきときつねしか乗らない駅はいりません」
1891年.(明治24年)現在のパールセンター、中杉通りには牛や鶏が横切り、農村の風景が広がっていました。
この年、中央線は荻窪駅を開業。荻窪駅の次に停車する駅は、中野駅。間にもうひとつ停車駅を……との意見に対し、付近の住民から上記の発言が、多く寄せられました。
1923年(大正12年)の関東大震災が契機となり、壊滅状態に陥った下町の住民の多くは、貸家が多く物価の安い阿佐ヶ谷へ移住してきました。農村だった阿佐ヶ谷駅周辺は、住宅街、商店街として少しずつ変化していきます。中央線の高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪の三駅が開業したのはこのころです。
北口周辺は戦後、闇市場や小さな居酒屋が軒を連ねていました。その後、スターロード商店街として整備され、現在に至ります。商店以外に、交番、銀行もあって安心だという声は多いです。また、バリアフリー化を積極的に取り入れ、ご年配の方や、体の不自由な方からも親しまれています。
夕刻、通学のため阿佐ヶ谷駅を利用しているという高校生のグループに話しを聞きました。
「いつもここで友達と別れるけど、今日の出来事を話していると、あっという間に時間が過ぎる。気がついたら暗くなっていて……」
「目立つ場所に交番あるから、安心する駅だよね」
「時々、もう帰りなさいって交番のひとに言われるけど」
そういうところがまた良いのかもしれないよ、と笑う。グループのひとりが続けた。
「約束しなくても、朝は偶然友達に会える」
人の数より、たぬきときつねの方が多いと言われていたこの場所。現在ではたいていの用事が済む、大変便利な駅になりました。
駅の一日平均利用客数は44,303人。(2009年度発表)
足音、声、クラクション、滑るような電車の音は絶え間なく響きます。雑多な音は、終電が過ぎても鳴りやむことはありません。銀杏の舞う朝。冷たい空気のなか、駅に向かっていくつもの足音が迫ってきます。
今を生きる阿佐ヶ谷の一日は始まりました。
参考文献 炉辺閑話 No.39 杉並区郷土博物館
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