漫画、ジャズ、演劇。アートの香り漂うクリエイターの町、杉並区阿佐ヶ谷のエリアガイド。

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阿佐ヶ谷JAZZ ストリート2015【KANKAWA スペシャルカルテット】

阿佐ヶ谷JAZZストリート初心者

阿佐ヶ谷JAZZ ストリート初心者の私は、前売りチケット購入時のお店で「人気のところはかなり早く行かないと入れないかも知れませんよ」と言われたので前日にタイムスケジュールを入念にチェック、13時からのライブに12時頃会場付近に到着した。

JAZZに詳しいわけでではないが、ピアノでしかあまりJAZZを聴いたことがない私は、「オルガンのJAZZライブ」を是非聴いてみようと思った。

ライブ会場は・・・

会場は区の施設だった。ビルの下に着き本当にここで良いのか？と思うくらい特に盛り上がっている風もなく、親子連れが普段通り通行していたがライブの観客には見えなかった。何処に行けば良いのかと見回した。

イベントのポスターの上に「３階」と手書きの紙が貼ってあったので、上がってみるかな？とエレベータの前に行くと、楽器を持った出演者らしき人が前に並んでいたのでちょっと遠慮してやり過ごしてみた。

ん？今から？やっぱり自由な感じかな？とある意味楽しくなってくる。スタッフの方もあたふた機材を運んでいて、開場もまだまだというところ。

3階の会場前には、まだ10名ほどの観客しかいない。中から少し音が聞こえて来る。

休憩スペースに腰かけて休んでいると直ぐに「12時45開場です」とスタッフの訂正の声。まあそうでしょう、そうでしょう。今到着したばかりの出演者、リハはなくとも音合わせにはもう少しかかるでしょうし、この観客数を案内するにも15分あれば余裕だからね。

阿佐ヶ谷JAZZストリートの上級者？

暫くのんびりしていたのだが、ちょっと油断してトイレに行っている間にあっと言う間に30から40人待ちになっている。そこからはどんどん観客がエレベータで上がってくるとスタッフの方が「いつもこんなに並ばないのに・・・」と少し慌てて誘導をはじめた。会場前のスペースが満帆になったころちょうど開場の時間が来た。

到着順に会場内に入り、順に席に座った。座りきれず、立ち見になった人もいた。

観客の年齢層が高いだろうと思っていたものの、白髪の、明らかにご老人が何人も観客にいたことには驚いた。

JAZZは私にとってはふつふつと元気が出てくる曲が多いのだが、こういうライブに足を運ぶ元気な老人に私もなりたい。

いよいよ開演か？

3時過ぎるとメンバーの方がポジションに着く。5分ほどして会場後ろの扉から紙コップを持ったKANKAWAさんが入って来た。パフォーマンスなのか少し千鳥足に見える。

拍手喝采の中、オルガンの前に座った。どうやらアルコールを燃料に演奏されるようだ。やはりJAZZだなあと思っていると演奏は始まった。

演奏は緩くない、なかなかパワフルな演奏で楽しい。とても先ほど千鳥足だった方の演奏とは思いない。オルガンジャズのレジェンドと言われるだけある。

広く浅く音楽好きの私はリズム感もないことはないが、JAZZも聴くと手拍子する感じではなくなり体がゆるゆるスウィングする感じになる。でもその簡単なようで難しいところがまたルールに縛られなくて良い。

JAZZの深さを考える

曲の合間の話も面白く、オルガンでJAZZを奏でる有名外国人の奏者の名前を数名紹介する。なるほど、知った名前も浮かぶ。

JAZZをされる方は、私が今まで知る限り元々はクラシックなどの基礎がしっかりあって、それでは表現しきれない何かを感じてJAZZの世界に来るというイメージがある。だから色々な人生経験も経てその経験を楽器に託して伝えているように思うのだ。

曲の合間に燃料を補給しつつ、熱くて優しいオルガンの音を聞かせて貰った。

そして最高に盛り上がったところで演奏は終わり、KANKAWAさんは会場を去っていった。少し時間より早めの終了、やはりそれもJAZZだった。

周りは「なんか夜聞く感じの曲だよな」との声もあり、私もそうかもと思いつつも、でも結構濃い感じの演奏だったので夜中に聞くと眠れなくなりそうだと思った。お酒は欲しいけど・・・

JAZZストリートの最初のライブで勢い付き、次のライブ会場へと急ぐ私だった。

『阿佐ヶ谷JAZZ ストリート2015【「スピリチュアルゴスペル」森崎Bella】』へ

■ 阿佐ヶ谷ジャズストリート2015
http://www.asagayajazzst.com/
開催日程：2015年10月23日-10月24日